カテゴリ:お薬メモ( 3 )
バンソウコウ
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一見すると、メーカーが違うだけの2種類のバンソウコウ。

しかし二つのバンソウコウ、一方は「医薬品」で、もう一方は「医療用具」となっています。傷を保護するために使用するバンソウコウ自体は「医療用具」なのですが、傷からの感染症を防ぐために、ガーゼ面にあらかじめ消毒液が散布されているタイプのものは「医薬品」として販売されています。

似たような商品にも、違いがあることがよくありますよね。
時には普段お使いのお薬の添付文書や、パッケージの裏面などに目を通してみると、新しい発見があるかもしれません。
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by 45ks | 2005-07-08 17:25 | お薬メモ
転ばぬ先の予防接種
―ワクチン、トキソイドってなんだ?-


 1796年、ジェンナーが行った天然痘予防のための種痘から始まった、伝染病予防接種によって、現在では天然痘はもちろんのこと、コレラや麻疹(はしか)、ポリオ(小児麻痺)などの、多くの伝染病への感染を未然に防ぐことが出来るようになりました。その伝染病の予防接種で使われる薬剤は、「ワクチン」と「トキソイド」の二つの種類に分けられます。


【ワクチン】
 ワクチンの働きは、免疫が出来るように抗原性は残しておいて、病原体を不活化または弱毒化して使用するもので、これにはさらに「不活化ワクチン」と「生ワクチン」の二種類があります。
 不活化ワクチンは、免疫原性(免疫を得るために必要な”型”のようなもの)は残るようにして病原体を紫外線照射、加熱あるいはホルマリン処理などにより殺菌して不活性化したものをさし、コレラワクチンや日本脳炎ワクチンなどはそれにあたります。
 生ワクチンは、弱毒化した病原体を生きたまま摂取して、極めて軽く感染させて免疫を作るというものです。これは自然感染によってできる免疫に似ているので、上記の不活化ワクチンよりも強い免疫が得られます。これにはポリオワクチン(小児麻痺)や痘瘡ワクチン(天然痘)、麻疹ワクチン(はしか)、風疹ワクチンなどがあります。
 これらのワクチンにより、体内で病原体に対しての免疫を得ることによって、予防接種した病気にかかるのを防ぎます。

【トキソイド】
 トキソイドとは、病原体の出す外毒素の免疫原性を残し、ホルマリン処理などで無毒化したものをさします。ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、はぶトキソイドなどは沖縄では重要ですね。
 トキソイドも、体内で病原体が作る毒素に対しての免疫を得ることによって、ワクチンと同様に予防接種した病気にかかるのを防ぎます。

 この二つはいずれも病気を予防するために用いるものですが、はぶトキソイドのように、トキソイドは病原体の出す毒素に対して免疫を得るために接種することに対し、ワクチンは病原体そのものに対して免疫を得るために接種するといった違いがあります。

さて、冒頭に紹介した天然痘は、1980年にWHO(世界保健機関)によりその根絶が宣言され、かつて世界中で猛威を振るっていた天然痘ウィルスは、現在一部の研究機関などを除き自然界に存在しないといわれています。
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by 45ks | 2005-05-28 12:50 | お薬メモ
柳と痛みの意外な関係
 沖縄で見かけることはほとんどありませんが、夏の演出には欠かせない柳の木。柳の木陰に腰掛けて夕涼みなんて風流ですし、日が暮れれば怪談話を盛り上げる。そんな古い時代から人々の生活と共ににあった柳の木ですが、柳の木を煎じたものは、古くから解熱・鎮痛の薬としても世界各地の人々に使われていました。

 100年程前、その柳の葉からエドワードストンが薬効成分サリシンを分離します。そのサリシンの分解物であるサリチル酸に抗リウマチ作用があることがわかり、合成サリチル酸が使用されるようになりました。しかしサリチル酸は、極めて苦く、また胃への障害など、副作用も大きいものでした。

 その後ドイツにあるバイエル社のホフマン博士によって副作用の少ない抗リウマチ薬の開発が進められます。1897年、ついにサリチル酸をアセチル化して副作用の少ないアセチルサリチル酸の合成に成功しました。世界で最もよく使われる薬、アスピリンの誕生です。
 このお薬が世界中の多くの人々を痛みから救うことになり、誕生から100年を経てなお、人々に使用され続けています。皆様も一度は使用されたことがあるのではないでしょうか。
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by 45ks | 2005-05-27 12:39 | お薬メモ